弓の要素は3つなり 



この間のバイヤーさんのお話を忘れないよう

少し細かく記録しておきます


まず、弓の要素を大きく3つに分けると


1 材質の硬さ(堅さ)
2 反りの強さ
3 弓の太さ


まず弓の性能は、材質の硬さでほとんど決まる

それなので、杢目の入っている弓は基本的に選ばない方がいい





このようなシマシマ模様はだめ


そして、材質が固いということは
木の密度が高いということなので必然的に高価になる


硬さの判断は、弓先を指手持ち横方向に曲げてみる






このように、たいして力入れていないのにしなりまくっているのは、柔らかすぎるのでダメ



続いて反りの強さについて

毛を緩めた状態で平らなところに置く



床と弓の最短距離が1㎜程度しかないので
この弓の反りはかなり強い


この弓は柔らかいので、反りを強くしてバランスを取り
弓を細くすることで操作性を上げたことになるそうです



そして、この弓をグラフに当てはめてみると






一般的にいい弓とされるのは




オレンジのラインにある弓だそうです




ただサラサラ弾くタイプの人は、材質の柔らかいものが合う場合もある


私のようなガツガツとしっかり圧力をかけて弾くタイプは、柔らかい弓は合わない



弓を購入する際、楽器との相性がよくても
プレイヤーとの相性があっていないことが多い


これはプロアマ関係なく多い



なのでバイオリン、弓、プレイヤーの相互の相性を見て購入することを心がける




ちなみに、アレクサンダーランゴルフの弓は
AL-110からぐっとレベルが上がるので
コスパがいいそうです


25万の弓もあるけど、それなら20万で
20万の買うなら15万でも十分


コストパフォーマンスのいい買い物がしたいなら
15万の弓で十分なんだとか


今後の弓探しの
いい道しるべとなるお話をいただけました

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バイオリンのバイヤーさんにお会いしました 



以前、バイオリンをたくさん試奏させてもらった楽器店から電話が入り

「東京にいるバイオリンのバイヤーさんが店に来るから、お話だけでもどうですか?」


とのことなので、行って来ました



色々収穫がありました!!


今回は弓を中心に見ていただきました



まず、私が使っている弓


柔らかい材質だけど、反がすごく強く、そして細いとのこと

見た目はものすごくきれいでしっかり作られている

クオリティとしては2~3万と同じレベルだそう


カルロジョルダーノのバイオリンセットで購入したのだけど、職人さんがしっかり選定してくれた模様

ふつう、カルロジョルダーノのバイオリンセットを仕入れて、そのままお客様に横流しにしていたらこうはならないんだとか


職人さんが神様のように思えます…
本当に頭が上がりません



この間試奏して気になった
篠原あつしさんのバイオリンに合う弓を見立ててもらいました


まずは自分の弓を使って篠原さんのバイオリンを弾きました


スケールしたり、ベートーベンのガボット弾いたり


するとバイヤーさん
私の弾き方や癖を瞬時に捉え


私には硬くて、反りは中~やや弱く、細い弓が合うとのこと


しっかり圧力をかけて、しっかり音を出すタイプ
ボーイングのスピードがゆっくりで圧力をかけて弾く私のような人は

柔らかい材質は合わないんだそう


実際に色々試していくと
音が潰れてしまうものもあり、なんだかんだ言って

アレクサンダーランゴルフ(ドイツ)のAL-110が
コスパも相性もいいとのこと


私は相性って、本体と弓の相性だけかと思いきや

プレイヤーにも相性があるんだとか



もう目から鱗でした



それに言われて気づいたのですが

私の弓には、横方向に杢目がある

横方向に杢目があると一見きれいだけれど、材質としては弱くなるそうです


だから、私はそういうものを選ばない方がいいとのこと




いやもー
言い話を聞きすぎて、幸せです(^^ゞ



そして、楽器の方では
篠原あつしさんのお話を聞くことができました


私が気になっている楽器は
ロメオ・アントニアッツィの型をモデルにしたものだそう

なかなかこだわりがあって
見た目も音も、似たものがあまりない
レアな楽器だそうです


以前の試奏レポでも書きましたが
篠原さんの楽器、横から見ると厚みがあって
他とは見た目からして違いました


モデルにしている型が珍しいというか
こだわりが感じられる楽器だそうです


職人やバイヤーからすると、「いいもの持ってるな」と思う楽器だそうです



ただ、ものすごくマッチョな
強くてグラマラスな楽器だそう


まず裏板の厚さがしっかりあるから
遠鳴りはする楽器なんだけど

すぐには鳴らない。
鳴るようになるのはずっと弾き込んだ後
5年はかかるそうです



そして音程にシビアで
ちゃんと音程がドンピシャに弾かないと鳴らない

逆に音程が合うと爆発的に鳴る


まさにプレイヤーに全く媚びない楽器なんだそう


決して鳴りやすくなく、焦点は何十年も先にある楽器だそうです



最初の試奏で、ぼんやり「将来性のある楽器だなぁ」なんて感じたことが

バイヤーさんとお話しして
理論が後付けされていき

とても面白く
同時に、自分の感覚はずれていないとの安心感もありました



ただ、篠原さんのバイオリン
プレイヤーに全く媚びない上級者向けの楽器なのに
価格帯は60万とのこと

60万なのに100万超えする楽器の性格をしている


そういう意味でも本当にレアですね


逆に100万出さなくても本格的なバイオリンが買えるということなので

かなりお買い得だということが判明しました



今日はとにかくいい経験させてもらいました!!

バイオリン貯金はじめました 



今日は、休暇を取りまして
銀行へ行きました


バイオリン貯金のため、積立型の定期を契約してきました


毎月少しずつですが、貯めていきます


しかし、今まで定期って全く眼中になかったのですが

なかなか便利ですね



ほっとけば、貯蓄できるから



金利が低いけれども、投資とかそういうものに興味は全くなく

金を増やそうという考えがないので

元金割れしないのなら、私としてはなんら問題ないのです



しかし、この定期
バイオリン購入が済んでも変わらず貯蓄されるので


放っておけば結構な資産になるのでは?



自分で貯金するのが苦手な私にはバッチリですな





さて、金の都合はつく予定になりましたので


あとは、試奏ですね


職人さんに3年後60万でバイオリンを買いたいことを伝えたら


「その価格帯だと、海外の量産品を含めるとたくさんの選択肢があるから、ゆっくり探そう」


「まずは、焦らずね。ゆっくり…色々な楽器を試奏して……そうだね、とにかく色々弾いて経験を積むといいよ」


「日本人の若手でしっかり作っている人もいるから……そうだな。また近くなったら連絡ください」




おぉ!
職人さんからも、「色々な楽器を弾いて経験を積むといい」と言ってもらえたので


こりゃ本格的に試奏の旅に出掛けなければ!!



とりあえず、手っ取り早く東京行きます


最初は大手の楽器店に行けばいいかな?


クロサワバイオリン

宮地楽器

下倉バイオリン



この三社しか思い付かない……



このブログを見てくださった皆さま

オススメの楽器店、工房などありましたら
足を運びたいと思いますので

コメント、メッセージなどお待ちしています

よろしくお願いいたしますm(__)m


試奏レポ2 


前回の試奏レポの続きになります

前回までのは、90~240万のバイオリンでした

今回は、すべて50万のバイオリンです


まず、一本目



ラベルにはAtsushi Shinoharaと書いてありました

東京で作られたバイオリンのようです

2014年製

この楽器、これまでの楽器に比べて胴が厚いです

膨らみがあるというのかな?

赤みの強い色をしたバイオリンです

弾いた最初の方は上手く鳴らし方がつかめなかったのですが

解放弦を丁寧に弾いたり、スケール弾いたり
和音弾いたり、曲弾いたりしていたら

だんだんよく鳴るようになってきて

いい感じに

音の感じは私好みで、明るく、身が詰まったような

潤いもあるような、中性的な男性?
いや女かも?

高音がしっかり鳴ったときの
きらびやかさには

驚きました

音が厚いっていうのかな?

幅を感じたし、まだまだこれから伸びるわよー!って意気込みをバイオリンから感じました



続いてのバイオリンは…右側のです





Tamino Yoshida 2012

こりゃまたよく鳴る

全部が

パーーーン

としている感じ


音の色が今使っている楽器と似てる

近いものを感じる

レスポンスも速い


うーん

いいんだけど、今の楽器と似てる音質なので

私としては、うーんという感じでした




もう2本はオールドでした

どちらもよく鳴るのですが

鳴り方にムラがあり、あまり気に入りませんでした

それに片方はD線が切れていたし
片方はペグが固すぎて回らない、調弦したくても回らない

弦を巻き直して再度試みるが、ある程度まで巻き上げると、もう回らない

ペグを折ってしまう勢いだったので、調弦をあきらめました

だから、あんまり楽器本来の力がわかりませんでした





計8本試奏した結果

予算無視して順位を着けるなら

1位 giorgio scolari cremona 2009 240万

2位 Orippi Mika cremona 2015 90万

3位 Atsushi Shinohara 2014 50万


オールドは選外




【感想】

今の楽器に比べたら、普通に全部良かった(笑)

個性はそれぞれですけど、全部良かったです

予算に合うものの中だと
Atsushi Shinoharaさんのものがダントツでした

まだまだ可能性を秘めている、そんな印象でした

それから、日本人制作者という選択が頭になかった私にとって

今回の試奏で選択肢がかなり広がりました

そして、楽器店に関することだと
ペグが回らない、弦が切れている状態で置くのはナンセンスだと思いました

売る気あるの?という感じです

そんな状態で試奏しても欲しいなんて気持ち沸いてきません

弦が結構な確率で錆びていたのも、本当は微妙

そりゃ弦を交換しないでおく様々な理由は浮かびますが

あくまでも楽器店は売ってなんぼでしょうから

そこが残念だったな


憧れだったオールドですが
すばらしいオールドはみな名器としてプロが使っていて
私たちが手にできるのは、それなりなんだ
と再確認してしまったような感じです

そして、新作は新作でなかなか良い


まぁまだオールドの可能性は捨てず気長に探します


地元では限界があるので
都内にも足を運び、試奏しまくって見聞を広めます

試奏レポ1 



今日は、楽器店へ行き試奏してきました

計8本を3時間かけて試奏してきました

さすがに疲れた(^^;



バイオリンの予算は50万、弓は10万


今日使った弓は
アルシェの1005



まず、弓の感想

うん。いいね\(^^)/

今の弓(1万円)より断然扱いやすい

やはり10万くらいだすと、こんなに違うのかと驚きました




最初に弾いたのは、どうやらオールド
ニスにちょくちょく傷があり、ところどこら剥がれているのか?という感じ

感想は、よく鳴る

よく鳴るが、弦によって鳴り方にムラがありました

今の楽器よりは良いけど…

私としては、無いかな



続いての楽器はOrippi夫妻のバイオリン




奥さんのMikaさんのものが店員さんのイチオシ

おぉ、よく鳴る!!
バランスもよくて、明るい音、好印象
しかし、なんか弾きにくい

その原因は…ガット弦だったから!!

音はすばらしい!しかし、ナイロン弦と勝手がちがくて困る

いい楽器だなぁとラベルを見たら…「cremona」の文字が

えぇ!クレモナかい!!新作かい!!
しかもOrippiさんクレモナのコンクールで優勝した人だそう

お値段 90万+税

え?意外にお買い得?



続いて旦那さんのバイオリン

おぉ、これは個性が違う
落ち着いた男性のような音、

よく鳴るし、高音もキラキラ

しかし、好みに合わず

130万だそうです


続いてのバイオリン



右側のです

こりゃすごい!!低音高音のバランスがすばらしい
おまけによく鳴る!しかも明るくて
重すぎず軽すぎず

なんかとてもいい

弓が物足りない気もするけど、いい感じ

私「これ、良いですね!」

店員「このバイオリン、うちで扱っているなかで一番高いものです」

私「……あ、え?いくらですか?」

店員「240万です。この人のバイオリン、相場は300万越えるんです。だからお買い得ですよ」

私「た……たしかにお買い得ですね」



クレモナの新作なんて買えないし
買ったところで、私の腕と環境じゃバイオリンが可哀想ってなもんですよ



今日はひとまずここまで

続きはまた今度