実は、音楽はもう二度とやらないと決めていた6 


前回の記事の続きになります。


私がずっとお世話になっている顧問の教授

彼はオケの他に、ハンドベル部の顧問もやっています。

このハンドベル部ですが、とても精力的に活動しており、
世界大会に出場したり、毎年ハワイで演奏旅行をしたりと、活動が非常にグローバル

そんなハンドベルを作り、育て上げてきた教授は、新しいことに挑戦するのが大好き
新しい道を切り開いていく先駆者なわけです。

そして、そんな教授とハンドベル部…
なんとNHKの番組で千住真理子さんと共演することになりました。
千住真理子さんが大学の音楽室に来て、4mというとても近い距離でプロのソリストの演奏を聴くという
とても貴重な経験をしました。そのときの記事がこちら

そのとき演奏したカノン。とても素晴らしかった。
とても情熱的…バロック時代の曲ですから、あれほどまでに情熱的に弾くのは驚きでしたが
ハンドベルをバックにソロを弾くには、情熱的に弾くのが合っているなと思いました。

そうして大成功に終わった千住真理子さんとの共演。
生のストラド「デュランティ」が聞けて、心もほくほく、モチベーションぐ~んと上がっている中
教授が驚きの一言を言います。

「おまえ、あの千住さんが弾いたカノン練習しておけ。使えそうならハワイ連れてってやるよ」

このハワイというのは遊びに行くわけではなくて
ハンドベル部は毎年2月にハワイへ行き教会や大学などで演奏をする…つまり演奏旅行なわけです。

絶対むりー!!と思いました。実力的にも金銭的にも…
この時、私はまだヴァイオリン歴1年10か月だったし、お金も授業料で消えていく

でも、結果いけないにしても、「連れて行ってもいい」と思われるくらいの力はつけたかった。

なので、カノンを練習することになりました。
しかし、フルートのソロは経験があっても、ヴァイオリンのソロを弾くなんて相当大変なこと。

教授のご子息にもレッスンを付けてもらって、これまためちゃくちゃ練習しました。
オペラで学んだ「より音楽的に弾く」ということ、さらに千住さんの「聴く人に伝える」ということがとても胸に残っていて
中途半端なことはできない。私が持てるすべての労力を注ぎ込んで、今できるすべてのことをやりつくそう…
そう思って練習しました。

楽譜から読み取ったこと…、感じ取ったこと…、私が伝えたいこと…
そのためにはどう弾けばいいか…

初心者なりに頭も心もフル回転して、考えて、考えて練習しました。

その結果、ハワイ行きの切符を手にすることができました。
しかし、問題は金銭面…これは私が細々と貯めた貯金、そして両親の援助を受けて解決し
実際にハワイに行けることになりました。

しかし、ハワイへ演奏旅行に行く前日
ハンドベル部の定期演奏会で、カノンを弾く試練が待っています。

初のヴァイオリンそのお披露目の場となります。
しかもお金を取る演奏会なのです。

そうして今までにないほどの緊張を胸に、足や体がガタガタ震えながらも
全力を尽くした本番…(これも当時の記事が残っていました。)


ミスはあった。でも、これ以上できないほどのベストを尽くせた。当時の持てる力をすべて注ぎ込めた。
そんな演奏ができた感覚があります。


そしてこの本番を経験して…
「音楽やっていてよかった…」「また初めてよかった…!」と心の底から思えました。
また、こんなにも今まで支えてくれた人たちへの感謝の思いが溢れた演奏会も初めてでした。

今思い返しても胸がいっぱいになります。

さて、そんな気持ちでハワイに行った私ですが
初海外で慣れない気候、超過密スケジュール…体調やモチベーション、集中力を維持するのがとても大変で
成功した演奏会もあれば、失敗した演奏会もありました。

その後、私は毎年ハンドベル部と共演し、ハワイへ演奏旅行に行くことになるのです。
一応、「ハワイ演奏旅行」というカテゴリーがあるので興味ある方はどうぞ。
というか最後の年に行った演奏旅行の記録書いていないという…(苦笑

もはや何を弾いたか思い出せない(汗
たしか「oh happy day」と「jupiter」だったような…
フルートは吹かなかったんだっけ?忘れてしまった(^^;


続きはまた今度




そうそう、当時の演奏(練習)が残っていました。

初めてのヴァイオリンソロお披露目で弾いたカノンの練習動画


今聴くと、課題満点だー(汗
課題をたくさん見つけられるということは自分が成長した証ですし

未熟な時の演奏は、それはそれで当時の精いっぱいなのだから良しとします。
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Comments

感動いたしました!

ノリコさん、こんにちは。いつも暖かいコメントをありがとうございます。YouTubeを拝聴して衝動的にコメントいたしました。

「実は~」の第1回から感慨深く何度も読ませていただいております。吹奏楽のころ、オケの立ち上げ、書ききれないほどのドラマもあったこととお察しします。ご苦労で大変そうですが、何か魅力的なものも感じます。

そして、演奏素晴らしいです!
一度挫折を味わい、0から1を産み出した方の立派な演奏です。5分があっという間でした。

ありがとうございます!
次回も楽しみにしております。



  • [2014/05/15 10:14]
  • URL |
  • ヴァイツゼッカー
  • [ 編集 ]
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Re: 感動いたしました!

ヴァイツゼッカーさん、こんばんは☆
そしてコメント&お読みいただきありがとうございます(*^^*)

初めてのヴァイオリンソロということで、今までの経験、知識、感性、技術
全てを注ぎ込んだ当時の演奏でした。
課題がたくさんあるつたない演奏ながらも、そのように感じていただけたこと
とてもありがたく感謝です!!

またそちらのブログにもお邪魔しますね♪

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